AI時代、私たちに本当に求められる力とは〜右腕としてのAIを活かすために必要な“人間力”〜

近年、AI(人工知能)の急速な発展によって、「仕事がなくなるのでは?」という不安や、「AIに関連した職種の需要が高まる」という声が高まっています。
一方で、現場に近い立場から見ると、そうした議論には少し温度差を感じることもあります。

本記事では、Theodorが日々中小企業の皆さまと関わる中で実感している、“本当のAI活用”とは何かについてお伝えします。

世の中で語られる「AIと仕事」の話

最近では、AIエンジニアやプロンプトエンジニアといった新しい職種が注目され、「AIが新しい雇用を生み出す」といった前向きな見解も多く出ています。
また、大企業を中心に「AI専門部門」や「AI導入プロジェクト」が組まれ、AI活用はますます加速しています。

しかし、こうした取り組みがそのまま中小企業やスモールチームにも当てはまるかというと、必ずしもそうではありません。

中小企業にとってのリアルなAI活用とは?

私たちが日々関わっている中小企業の多くは、数名〜30名ほどの組織規模です。
そんな中でAI活用を成功させている会社の共通点は、次のような点にあります。

  • 専門職を新たに雇うのではなく、既存の社員がAIを“右腕”として使いこなしている
  • 一人で複数の役割を担う社員が、AIによって業務の幅を拡張している
  • 定型作業をAIに任せることで、人間は判断・提案・対話といった“人ならでは”の仕事に集中できている

たとえば、議事録の自動生成、SNS投稿案の作成、提案書のたたき台づくりなど、
AIが「ゼロからの負担」を軽くすることで、現場のスピードやクオリティが大きく変化しています。

では、なぜ多くの人がAIをうまく使えないのか?

私たちが感じている主な理由は、以下の2点です。

1. 一度の指示で完璧な結果を求めすぎてしまう

AIは便利なツールですが、“一発で正解を出す”ことを前提にしてしまうと期待外れに感じやすくなります。
人間同士の会話と同じように、やり取りを重ねる中で調整・改善していくことが大切です。

2. AIから出てくる情報量に圧倒され、対話をあきらめてしまう

AIは非常に多くの情報を返すことができます。
しかし、それがかえって「どう受け止めていいかわからない」「何を返せばいいのかわからない」と、ユーザーの思考を止めてしまうこともあります。

AIを“右腕”として使いこなすために大切なこと

AIとの関係で最も大事なのは、「うまく使おうとすること」ではなく、“一緒に考える”姿勢です。

たとえば、

  • 「もう少し柔らかい表現にしてほしい」
  • 「この案を20代女性向けに調整して」
  • 「数字を入れて短くまとめ直して」
    といったように、出てきた答えに対して“違和感”を言語化し、調整を依頼する力が、AI活用の鍵になります。

これはまさに、部下やメンバーとのマネジメントにも通じる力です。

AI時代でも、変わらず求められる“人間の力”

AIによって代替されるのは「手順通りの単純作業」だけです。
これからの時代、むしろ人間にしかできない“思考”や“対話”が一層求められるようになります。

私たちは、次のような力こそがAI時代の本質的なスキルだと考えています。

  • 対話力

AIとのキャッチボールを通じて、より良いアウトプットを一緒に作る力。

  • 判断力

AIの提案を取捨選択し、自分に合うものを見極める力。

  • 編集力

情報を整理し、自分やチームが使いやすい形に整える力。

  • 誠実さ・根気

AIの特性を理解し、完璧を求めすぎずに粘り強く向き合う姿勢。

おわりに:AIは“道具”ではなく“思考のパートナー”

AIを使いこなせる人と、うまく使えないと感じる人の違いは、スキルよりもスタンス(向き合い方)にあると私たちは考えています。

AIは、言われたことをただ実行する存在ではなく、「一緒に考え、改善していく相棒」に近い存在です。
だからこそ、AIとの“対話”ができる人が、これからの時代に大きな価値を発揮していくはずです。

Theodorでは、こうしたAIと人との協働を支える仕組みや人材育成を通じて、これからの時代にふさわしい仕事のあり方を支援していきます。

AIは、使う人次第で“右腕”にも“ただの道具”にもなります。
私自身、マーケティング、事業戦略、制作ディレクション、DX支援など、
通常ではとても1人でこなせないような業務量を、AIを活用することでこなせるようになりました。

時間は1日24時間しかありません。
でも、AIの力を取り入れることで生産性は10倍、いや何十倍にも高まったと実感しています。

こうした活用経験をもとに、「今やるべきことが多すぎる」「何から着手すべきかわからない」「考える余裕がない」といったご相談を多くいただくようになりました。
その声に応えるかたちで、現在、月1回のオンラインミーティングで、目標や課題に対して“AIを駆使して解決策や実行計画を導き出す”ライトな経営コンサルサービスを提供しています。

顧客が何を目指し、どこに壁を感じているのかをヒアリングし、
私が代わりにAIで深掘り・検証・整理して、次の一手を一緒に見出していく伴走型のサポートです。

対話を重ねる中で、お客様自身も自然とAIへの理解や活用のコツが身についていくこともありますが、
それはあくまで“副次的な良い結果”。まずは「思考と検証を外部委託できる」安心感と前進力をお届けします。

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