ホームページ制作に欠かせない「ワイヤーフレーム」ってどんなもの？

ホームページ制作やLP制作の過程でよく聞く「ワイヤーフレーム」。
でも実際のところ、「なんとなく聞いたことあるけど、よくわからない…」という方も多いのではないでしょうか？
今回は、ワイヤーフレームとは何か、その役割や重要性、プロの現場でどのように活用されているかを、実例を交えて詳しく解説します。

ワイヤーフレームとは？

ワイヤーフレームとは、WebサイトやLPの構成・要素配置を視覚的に表現した設計図のようなものです。
実際のデザイン前に、コンテンツの配置や構成、導線、ページ内の情報の優先順位を明確にするために作られます。
一般的には白黒やグレーのシンプルな図で、画像やテキストは仮のもの（ダミー）を使用します。

デザインとは違う？ワイヤーフレームの特徴

デザインが「見た目の美しさ」や「ブランド表現」を意識したものだとすれば、
ワイヤーフレームは「構造」や「情報設計」を優先したものです。
以下のような点で異なります。

• 色やフォントなどの装飾は一切使わない
• 写真やビジュアルはあくまで仮画像
• レイアウト・情報配置に集中

つまり、見た目より「考え方・導線設計」が主役なのがワイヤーフレームなのです。

ワイヤーフレームの目的と役割

ワイヤーフレームには以下の目的・役割があります。

1. 情報の優先順位を整理する
2. ユーザーの動線を設計する
3. チーム内で認識を共有する
4. デザイン・コーディング工程の手戻りを減らす

たとえば、最初からデザインを作り込んでしまうと「やっぱり構成を変えたい…」となった時の修正コストが高くなります。
ワイヤーフレームはそれを未然に防ぐ「確認と設計のステップ」でもあります。

なぜワイヤーフレームが重要なのか？

Web制作は「デザイン＝見た目」ではなく、「設計＋目的達成」が大前提です。
とくに企業のサイトやLPは、以下のような目的を達成するために存在しています。

• 問い合わせを増やす
• 購入・予約を促す
• ブランドを正しく伝える

これらの目的を達成するためには、「ユーザーがどう動くか」を設計する必要があり、その“骨組み”となるのがワイヤーフレームです。

ワイヤーフレームの種類と作り方

ワイヤーフレームには段階によって2つの種類があります。

① ラフワイヤー（手書きや簡易作成）

→ヒアリング直後や構成の初期検討時に、簡単な図として紙やタブレット上に描くことが多いです。

② 詳細ワイヤー（デジタル作成）

→FigmaやAdobe XD、Sketchなどのツールを使って、正確なレイアウトを可視化します。

TheoLABではFigmaをベースにクライアントとリアルタイムで共有しながら進行します。
ワイヤーフレーム段階からオンラインで共有することで、認識違いを防ぎ、完成イメージのすり合わせがスムーズに進みます。

TheoLABでの実際の制作フローと事例

TheoLABでは、以下の流れでワイヤーフレームを設計しています。

1. ヒアリング（課題・目的・強みの整理）
2. コンテンツ構成案のご提案
3. ワイヤーフレーム設計（Figma使用）
4. ご確認・修正（複数回）
5. デザイン工程へ

たとえば、飲食店の予約LPを制作した際、ワイヤーフレームの段階で「予約ボタンの位置」「メニュー紹介の順番」「口コミの配置」を検討した結果、完成後のコンバージョン率が20%以上改善した事例も。

よくある誤解とQ&A

Q. ワイヤーフレームって必要？いきなりデザインじゃだめ？
→A. デザインのやり直しが発生する可能性が高まり、結果的にコストも時間も増えることが多いです。

Q. ワイヤーフレームって自分で作れる？
→A. 簡易的なものなら可能です。ただしプロの視点での情報設計やUI/UXの知識が求められます。

Q. どうして白黒なんですか？
→A. 色が入ると“デザイン”と誤認され、見た目ばかりに目がいってしまうためです。

まとめ：ワイヤーフレームは「設計と戦略の出発点」

Web制作のプロセスにおいて、ワイヤーフレームは“ただの下書き”ではありません。
サイトの目的や戦略を形にし、効果的な導線と構成を考えるための「設計と戦略の出発点」です。

Theodorでは、クライアントのビジネス目的に沿った“成果を出す構成設計”を重視し、ワイヤーフレームの段階からしっかりと戦略設計を行います。

サイト制作で失敗しないためにも、ぜひ“ワイヤーフレームの重要性”を理解したうえで制作に臨んでみてください。