動画生成AIはここまで進化してる【第5弾|動画→動画(変換・補正)編】ーAIに魅了されたデジおたIT女性社長Presentsー

目次
撮った動画に、もう一度命を吹き込む時代へ。
「せっかく撮ったのに画質が悪い…」
「雰囲気がイマイチ伝わらない…」
そんな“使いにくい動画素材”を、AIが“使える動画”に変えてくれる時代が到来。
今回のテーマは、既存の映像にAI処理を加えて別の映像へと進化させる「変換・補正型」のAIツール。
ノイズ除去や画質向上はもちろん、アニメ調・映画風などの“スタイル変換”もワンクリックで実現可能に。
撮影済み素材を最大限に活かし、再編集の可能性を広げてくれる注目カテゴリです。
「変換・補正型」AI動画ツールとは?
元となる動画ファイルに対して、以下のような処理を自動で加えてくれるのが特長です。
- 低画質動画の高解像度化(アップスケーリング)
- カメラブレ・ノイズの補正や背景の自動消去
- スタイル変換(アニメ風/レトロ風/映画風 など)
特に「素材はあるが、使えなかった動画をなんとかしたい」「短時間で映像の質を底上げしたい」というニーズにハマり、映像制作現場でも重宝されています。
代表的な変換・補正AIツール
Runway(ランウェイ)
- 特徴:画風変換、背景除去、モーショントラッキングなど映像加工に強い総合ツール
- メリット:映画調・アニメ調など多様なスタイル変換が可能で、編集の幅が広い
- デメリット:高機能ゆえに操作に慣れが必要、PCスペックの影響を受けやすい
Topaz Video AI(トパーズ)
- 特徴:画質補正・ノイズ除去・スローモーションなどの精度が非常に高い
- メリット:低解像度映像を高精細化する技術は業界トップクラス
- デメリット:高機能だが価格も高め。処理時間がやや長め
サービス比較
サービス名 | 得意な領域 | 最大の強み | 課題・留意点 |
Runway | スタイル変換・演出加工 | アート性・映像表現の幅が広い | 操作や処理環境に一定の知識が必要 |
Topaz Video AI | 画質補正・技術修復 | 補正の精度・安定感が圧倒的 | コストと処理スピードに注意が必要 |
まとめ:「素材を生かす」AIこそ、現場の味方
変換・補正型ツールは、“もう使えない”と思っていた動画に再び価値を与えてくれる救世主。
高品質な素材がなかなか揃わない中小企業や、社内で映像を活用したい広報・教育分野でも、その恩恵は大きい。
今後は、制作だけでなく「再利用・再構築」の視点からAI動画編集を捉えることが、映像活用のカギになるかもしれません。
全5回にわたってお届けした「動画生成AI」の解説、いかがでしたか?
“撮る・作る・話す・変える”──従来では分業だった映像制作の各工程が、今やAIひとつで完結できる時代に突入しています。
もちろん、全てをAIに任せるのではなく、目的や用途に応じて「どう使い分けるか」が重要。
本シリーズが、動画活用の第一歩や、業務効率化・表現力アップのヒントになれば幸いです。
迷ったらまずは「使ってみる」ことから。
これからの動画づくりに、AIの力をぜひ取り入れてみてください!