2025年終盤、AI画像生成はここまで進化した ── 第一弾:AIで引きのいいSNSアイコンを作る

こんにちは。テオドール株式会社 代表の西村です。

近年、生成AIの進化は目覚ましく、文章生成だけでなく画像・動画の領域でも、実務に使えるレベルに到達しています。

今回はその中でも特に反響が大きく、私自身も実際に活用している画像生成AIについて解説します。

本記事では全4回に分けて、
AI画像・動画をビジネスやブランディングにどう活かせるかを実例ベースでご紹介していきます。

  • 第1回:AIで引きのいいSNSアイコンを作る
  • 第2回:Instagram・SNS投稿での世界観づくり
  • 第3回:LP・サービス紹介ページへの活用
  • 第4回:採用・広報コンテンツでの使い方

まず第一弾では、
「SNSの第一印象を決めるアイコン」**にフォーカスします。

自分の写真がまるで「K-POPスター」みたいに!?

今回の例として、私自身の写真をもとに、画像生成AIで K-POPスター風のビジュアル を生成してみました。

ポイントは、

  • 顔立ちや雰囲気はそのまま
  • 実在の誰かに似せていない
  • 写真でもイラストでもない中間表現

という点です。

これまでの「加工アプリ」や「似顔絵」とは異なり、「本人性を保ったまま、綺麗にする。世界観を変える」という表現が可能になっています。

SNS画像にAIを活用することで、「覚えてもらえる第一印象」を作れる

SNSアイコンは、あなたが どんな人かを最初に判断される場所 です。

投稿を読む前に、プロフィール文を見る前に、まず見られるのは「アイコン」。

ここで

  • 地味
  • 印象に残らない
  • 何をしている人か分からない

となると、目に止まりません。

画像生成AIを使うことで、SNSアイコンを 単なる証明写真から、ブランディングツールに変えることができます。

こんな人・こんな用途に活用できる!

AI生成のプロフィール画像は、特に以下のようなケースで効果を発揮します。

  • 経営者・起業家・プロデューサー
  • 講師・コンサルタント・発信者
  • 顔出しはしたいが、写真そのままは抵抗がある
  • 世界観や思想をビジュアルで伝えたい

実写そのままだと生活感が出すぎる、でもイラストだと信頼感が下がる。

その 中間の解として、AIによるスタイル変換は非常に相性が良い手法です。

失敗しないプロンプトの考え方(例付き)

ポイントは

  • 「○○に似せる」と書かない
  • 雰囲気・印象・用途を書く
  • ビジネス利用を前提にする

この3点です。

プロンプト例①(K-POP風・ブランディング向け)

Use the provided portrait photo as reference.Keep the original facial features and identity.Transform into a modern K-pop style concept photo.High-fashion, clean lighting, confident expression.Do not resemble any real idol.

参照画像の人物の顔立ち・肌の色・本人の雰囲気を保ったまま、現代的なK-POPコンセプトフォト風に変換してください。ハイファッション、スタジオ撮影のようなクリーンな照明、ツヤはあるが自然な肌質。実在のアイドルには似せないでください。

プロンプト例②(ビジネス・クール路線)

Professional modern portrait based on reference photo.Stylish, minimal, confident presence.Suitable for business branding.

参照画像をもとにした、現代的でプロフェッショナルなポートレート。スタイリッシュでミニマル、少し近未来的な雰囲気。清潔感のあるライティングで、ビジネスやSNSのプロフィール画像に適した印象にしてください。

無料でもできる?有料じゃないと無理?

結論から言うと、無料でも試すことはできます。ただし、用途によって判断が必要です。

無料プランは、体験・検証向け

無料プランでは、生成回数に制限があり、解像度や描写の精度も控えめです。
また、同じプロンプトを使っても顔立ちや雰囲気が毎回ブレやすく、仕上がりが安定しにくい傾向があります。

そのため、「どんな画像が作れるのか試してみたい」「AI画像生成の感覚を掴みたい」といった用途には十分ですが、SNSアイコンやブランドの顔として継続的に使うには不向きです。

有料プランは、実務・ブランディング向け(おすすめ)

有料プランでは、参照画像の再現度が高く、顔立ちや雰囲気が安定します。照明や質感も自然になり、「いかにもAI」といった違和感が出にくいのが特徴です。

たとえば ChatGPT の有料版では、同一人物として認識されやすく、複数カットを作っても統一感を保ちやすくなります。

SNSアイコンは、投稿より先に見られる**「看板」**のような存在。ビジネスやブランディング用途で使うのであれば、有料プランを選ぶのが無難です。

AI画像の使用OK・NGを実務目線で整理

AI画像であっても、使い方次第ではトラブルの対象になります。
だからこそ、使用可能な範囲を正しく理解したうえで活用し、リスクを回避する視点が欠かせません。

使用してOKなケース

  • 自分自身の写真を元にしている
  • 自社・個人のブランディング目的
  • 「K-POP風」「アイドル風」などスタイル表現

注意が必要なケース

  • 実在のアイドル名・グループ名を出す
  • 公式・本人公認と誤解される表現

明確にNGなケース

  • 他人の写真を無断使用
  • 実在の芸能人になりきらせる
  • なりすまし・誤認を誘う使い方

重要なのは、AIで作ったかどうかではなく、「どう使うか」 です。

まとめ

SNSは、「何を言うか」より先に「どう見えるか」 が判断される世界です。
画像生成AIは、自分を偽るためのツールではなく、自分を伝わりやすくするための道具。次回は、このAI画像を Instagram投稿や動画と組み合わせて、世界観をどう作るか を解説します。