2025年画像生成AIはここまで進化した──第三弾:LP・サービス紹介ページへの活用 〜イメージ通りの素材が、探す時間ゼロで揃う時代へ〜

こんにちは。テオドール株式会社 代表の西村です。

前回までの記事では、画像生成AIを使ったSNSアイコンの作成や、Instagram投稿での世界観づくりについて解説してきました。2025年を通じて、AIの精度はさらに実務レベルへと進化し、2026年を迎えた今、その活用範囲はますます広がっています。

今回は第3回として、LP(ランディングページ)やサービス紹介ページへの画像生成AI活用について、実務目線で掘り下げていきます。

LPに使う素材選びで、これまで何に時間がかかっていたのか

LP制作において、デザインやコピーと同じくらい重要なのが「ビジュアル素材」です。

サービスの世界観を伝え、ユーザーの感情を動かし、行動を後押しする。
そのために必要なのは、「なんとなくそれっぽい写真」ではなく、コンセプトに合った、伝えたい空気感を持った素材です。

しかし、ここに大きな壁がありました。

有料素材サイトでの素材探しは「時間との戦い」だった

多くの制作現場では、Adobe StockやShutterstockなどの有料素材サイトを活用しています。
質の高い写真が揃っているのは確かですが、実務で使う側からすると、こんな課題がありました。

  • 検索しても「微妙に違う」素材ばかりヒットする
  • イメージに近いものを見つけても、人物の表情・年齢・服装が合わない
  • 背景やトーン、空気感が揃わない
  • 結局、妥協して「使える範囲」で選ぶしかない

つまり、素材探しは「理想を実現する作業」ではなく、「妥協点を見つける作業」になっていました。

そしてこの作業、意外と時間がかかります。
LP1本作るのに、素材選びだけで数時間〜半日かかることも珍しくありません。

オリジナル撮影はコストと調整の負担が大きい

では、オリジナルで撮影すればいいのか。
理想ではありますが、現実には以下のハードルがあります。

  • カメラマン、モデル、スタジオの手配
  • 撮影スケジュールの調整
  • ディレクション・リテイク対応
  • 予算と納期のバランス

これらが整う案件は限られます。
特に、スタートアップや中小企業では、LP1本のためにここまでのリソースを割けないケースがほとんどです。

画像生成AIがLP制作の何を変えたのか

画像生成AIの進化によって、LP制作における素材調達のフローが根本から変わり始めています。

①「探す」のではなく「作る」選択肢が現実的になった

これまでは、素材を「探す」ことが前提でした。
しかし画像生成AIを使えば、イメージを言語化して、そのまま画像にすることができます。

例えば、

  • 「30代女性、笑顔、清潔感のあるオフィス背景、ナチュラルな光」
  • 「ビジネスマン、真剣な表情、モダンな会議室、ラップトップを操作」
  • 「カフェの窓際、温かみのある自然光、リラックスした雰囲気」

こうした具体的なイメージを指示として入力すれば、数秒〜数十秒で画像が生成されます。

探す時間がゼロになる。
→ これがAI活用の一番大きな変化です。

②トーンや世界観を「揃える」ことが容易になった

LPでは、複数の画像を使うことが一般的です。
ファーストビュー、サービス説明、導入事例、CTAセクション…各所で素材が必要になります。

このとき重要なのが、画像のトーンが揃っていること
光の当たり方、色味、空気感がバラバラだと、ページ全体がまとまらず、安っぽく見えてしまいます。

画像生成AIでは、同じスタイル指示を共通化することで、トーンを揃えた複数枚の素材を一気に生成できます。

これは、有料素材サイトでは実現しづらかった領域です。

「イメージ通り」を実現するための指示の出し方

ただし、画像生成AIは「言った通りに作る」ツールではありません。
指示の出し方次第で、結果は大きく変わります。

プロンプト例1:LP向けビジネス素材

Professional Japanese businesswoman in her 30s, smiling naturally,modern bright office background, soft natural lighting, clean and trustworthy atmosphere.Suitable for corporate landing page hero image.

(30代の日本人ビジネスウーマン、自然な笑顔、明るく現代的なオフィス背景、柔らかい自然光、清潔で信頼感のある雰囲気。企業LPのメインビジュアルに適した印象で。)

プロンプト例2:サービス紹介向けライフスタイル素材

A young woman working on laptop at cozy cafe,warm afternoon sunlight through window, relaxed and focused expression,lifestyle photography style, natural color tone.

(カフェでラップトップ作業をする若い女性、窓から差し込む温かい午後の光、リラックスしながらも集中した表情、ライフスタイルフォト風、自然な色調で。)

ポイント:具体的に、でも細かすぎない

指示は具体的であるべきですが、細部を詰めすぎると、逆に不自然になります。

  • 年齢層・性別
  • 場所・背景
  • 光の雰囲気
  • 表情・動作
  • 用途(LP、サービス紹介など)

このあたりを明確にしつつ、AIに「解釈の余地」を残すのがコツです。

LPで使うAI画像の注意点とリスク管理

使用してOKなケース

  • 自社サービスのイメージ表現
  • 雰囲気やコンセプトを伝える補助的素材
  • 架空のシチュエーション・ライフスタイル表現

注意が必要なケース

  • 実在の商品・場所を"正確に"再現する用途
  • 顔の表情や細部が重要な役割を持つ素材
  • 法的な証明・契約・公的資料に使う画像

明確にNGなケース

  • 他人の写真を無断で学習元にする
  • 実在の人物・企業に誤認させる表現
  • 著作権・肖像権を侵害する使い方

無料素材・有料素材・AI生成素材の使い分け

結論から言うと、すべてをAIに置き換える必要はありません。

  • 無料素材:汎用的なイメージ、ブログ記事の補助など
  • 有料素材:実在性が求められる場面、高精度が必要な商業利用
  • AI生成素材:世界観の統一、イメージ通りの表現、制作スピード重視

目的に応じて使い分けることで、コストと品質のバランスが取れます。

まとめ

2025年を経て進化した画像生成AIは、LP制作において「探す時間」を「作る時間」に変えました。

イメージ通りの素材を、的確な指示で短時間に用意できる。
これは、制作現場の効率化だけでなく、表現の自由度を広げる変化です。

次回は最終回として、採用・広報コンテンツでの画像生成AI活用について解説します。
実写が難しい場面でも、ブランドイメージを損なわずに伝える方法を、具体例とともにお伝えします。